太陽光パネルは太陽の光エネルギーを直接電力に変換する、発電機の役割を果たしています。自身だけでは電力を蓄えることはできません。太陽から地上に降り注ぐ光エネルギーがパネルに当たると、起電力効果という現象が起こります。パネル内にある半導体の電子が動き、電気が発生するためです。
太陽光パネルは、シリコン系、化合物系、有機系などがあって、各々、発電効率が異なります。主流はシリコン系で世界の生産量の80%を占めています。太陽光パネルは、たくさんの太陽電池をつなげたもので、一番小さな単位はセルと呼ばれるものです。それを板状につなげたものがパネル、モジュールです。
発電できる量は2ヘクタールで約1000kWの出力の電力です。ただし太陽光が当たっていない夜間や日照が弱い時間帯は発電できないので、電力を毎日一定量供給するという安定性の面で弱点があります。しかしながら太陽光発電は、火力発電や原子力発電のように、燃料を必要としませんから、排気ガス、CO2、使用済み燃料といった処理問題などがありません。また、火力発電などのようにエンジンやタービンといった動力部分がありませんから、故障が発生しにくく、信頼性が非常に高いことが特徴です。
地球環境にやさしい、安全でクリーンなエネルギーとして、急速に普及が進んでいます。近年では、太陽光パネルを一般家庭の家の屋根やカーポートなどの天井に設置し、発電・売電をすることも多くなりました。また、効率的に大きな電力を生み出すために、休閑地など広い土地にたくさんのパネルを設置して大きな電力を生み出す、メガソーラーも増えてきています。太陽光パネルは、基本的に日射量の多い土地に多く建てられます。
そして、メガソーラー発電所は広大な土地を必要としますから、土地面積が広いところに作られる傾向があり、また標高が高いところや、降雪地帯にも建設されるケースがあります。