パワコンの価格に影響する要素として、最大定格出力があります。これは発電時に送電できる最大値であり、いくら発電できても超過した分は無駄になります。そのため、規模の大きな太陽光発電を行う場合は最大定格出力も高いものを選ぶ必要があります。小規模の発電で高い最大定格出力のものを使用しても機能面では問題ありませんが、高くなれば価格も高くなるので、規模に合った適切なものを使用します。

同じ最大定格出力のパワコンでも変換効率が良くなるほど価格が高くなる傾向があります。直流の電気を交流に変換する際にロスが発生するため、これが良い方が売電効率も良くなります。比較する際の指標としては、95%前後の製品が多いです。パワコンの方式には単一型とマルチストリングス型があります。

性能としては単一型は回路ごとのソーラーパネルの枚数を揃える必要があり、設置スペースを有効活用できないことがありますが、僅かに変換効率が高くなります。マルチストリングス型は枚数を揃えなくて良いためスペースを最大限に使って発電を行えるメリットがあります。価格の面ではパワコン本体だけ見ると単一型が安くなりますが接続箱や昇圧器が必要になり、マルチストリングス型では不要なので全体で見ればほとんど違いはありません。このような点が価格に影響しますが、太陽光発電ではソーラーパネルの性能も重要であり、この組み合わせも考慮する必要があります。

そのため、パワコン単体で見るのではなく、システム全体として比較を行います。

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