太陽光発電を行うさいには、その構成する設備がポイントになります。基本的に太陽光発電では、太陽電池パネルを光のあたる場所に設置し、そこから光エネルギーを直接電気エネルギーに変換して電気を得ます。しかし太陽電池パネルで得られる電力は1枚あたり数百ワットでしかも直流電気ですからそのまま使うことはできません。このため複数の太陽電池パネルを設置してパワコンと呼ばれる変電装置に集めて家庭用として使える電気に変換して使用したり、または電力会社に売ることになります。
このため太陽光発電を行うさいには太陽電池パネルの発電効率とパワコンの変電効率が重要になってきます。太陽光発電を行っているメーカーとして、トップクラスなのがパナソニックです。パナソニックは子会社化したサンヨーが開発した太陽電池パネルを使用していますが、そのモジュール変換効率は18.7%と高水準にあります。太陽電池パネルとしては10%から20%の間ですが、中国製の多くの太陽電池パネルのモジュール変換効率は16%前後ですから3%近い差があります。
一方でパナソニックを含めて国内の太陽光発電メーカーが力を入れているのがパワコンで、パナソニックのものでは電力変換効率は96%となっています。電力変換効率は突出して優れたものではありませんが、その特徴として非常に軽量化していることが挙げられます。またパナソニックはパナホームなど建物の事業にも参入しており、外観にマッチした太陽光発電システムを提供しているのも特徴です。