VOCとともに室内環境を整えるという点で配慮したいのがハウスダストで、これによるアレルギーを減らすための対策として重要になってくるのが湿度の管理です。湿度は70パーセント以上で結露が発生しやすくなり、カビなどが増殖して、その死骸やフンなどがハウスダストとして室内に舞います。一方、湿度が40パーセント以下になるとウィルスが繁殖しやすくなったり、肌の乾燥を引き起こすため、湿度は40から70パーセント以内でコントロールする必要があるのです。その状態をエネルギーを使用することなくコントロールできると注目されているのが、吸放湿性能を備えた建材になります。
これらの建材の多くはVOCなどを吸着する効果も発揮するため、空気環境を整える上では見逃せない存在です。中でも注目されているのが、インテリア壁材のエコカラットプラスです。初代のエコカラットから、さらに高い吸放湿性能に進化し、その量は珪藻土の5倍から6倍とされ、調湿壁紙の25倍以上とも忌まれています。エコカラットプラスはその機能性が認められて、調湿建材登録の認定を受けています。
素材には土などを原料とする焼き上げた多孔質セラミックを使用していて、超微細な孔が高い性能の秘密となっているのです。吸放湿をおこなうのは壁の表面の部分になるため、比表面積が大きければ大きいほどその力が増すとされています。エコカラットプラスの表面積は1平方メートルあたり、東京ドームの11.5個分ですので、かなりの吸放湿力があるのです。